2010/10/30 19:23

伊勢和紙のお取り扱いを開始いたしました。 2010/10/30


位置情報に関連する物産品といえば、各地の特産品です。
弊社では最初の取り組みとして、「伊勢和紙」を取り上げさせていただきました。

【伊勢和紙について】
「なにごとのおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」
かの西行法師も八百年前にこう歌った伊勢神宮。永きにわたって伊勢の地に鎮座し、『お伊勢さん』として親しまれ、日本人の心のふるさとになっています。その神宮のおひざもとで『神宮御用紙』として百年以上も漉き継がれてきた伊勢和紙。神宮の御神札(おふだ)、お守り、暦となる清浄な和紙を、丹念に精選した原料で一枚一枚丁寧に仕上げられています。飾り気のない素朴な和紙だからこそ、ゆるぎのない確かな品質でご提供させていただきます。

【用途の広がり】
伊勢和紙製造の伝統と技を今に生かして開発されたのが、インクジェットプリンタ対応和紙です。和紙独特の暖かみのある風合いと素朴さはそのままに、印字の鮮明さも兼ね備えています。和紙は墨と相性が良いので、墨と似た性質を持つ水性インクとの相性が良いということになります。特に、大判サイズや二枚重ねのものはしっかりとした厚みがあり、写真家・イラストレーターの方をはじめ、書画工芸の専門家の皆様からも好評を得ています。

製造元の大豊和紙工業株式会社は、「神宮御用紙奉製所」「三重県指定伝統工芸」として100年以上の歴史のある企業です。工場は、伊勢市内、外宮にほど近いところにあり、「伊勢まちかど博物館」のひとつ『伊勢和紙館』も併設し、和紙製品や和紙に関する道具・資料などを展示しています。

私が拝見した作品(写真)はまるで日本画のような風合いを醸し出しておりました。大豊和紙工業の中北社長が「写真ではなく絵画としてご覧になっては」という一言。妙に納得がいきました。皆様、「和紙への写真プリント」ぜひお試しを!